●ワーホリ体験記

2013年度
滞在先：ブルターニュ　＆　パリ
仕事：料理人
体験者：Mr. S N さん

　私はブルターニュで５ヶ月、パリで７ヶ月間就労しました。楽しいことも、辛いことも沢山ありましたが、すべてはフランス語が話せるかどうかだったと思います。私はどうにかなるだろう、行けば話せるようになると思っていました。でも、私は駄目でした。何となく何を言っているかわかるまで、半年はかかったと思います。ひたすら毎日ヒアリングしてもわからなかったです。日本である程度話せるようになってから行くことを私は強くお勧めいたします。話せたら、さらに有意義な滞在にできただろうなと思うからです。フランスにいけば私たちは外国人です。言葉も話せない見ず知らずの人に優しくできる人は少ないはずです。治安も日本に比べれば良くない国です、かまえるのも当たり前です。くじけずに毎日コミュニケーションをとることがとても大切です。
もうひとつあります。フランスで生活するための知識をある程度調べておくということです。銀行口座、携帯電話、アパート探し、海外で生活するのですから当たり前かもしれませんが、日本にいるときに充分調べておいたほうがいいと思います。本やネットにのっていることがすべて正しいとも思いませんが、あるとないではかなり違うはずです。

　私はキュイジニエとして、フランスの文化や料理を肌で感じたいなと思い渡仏しました。日本では見ることがなかった食材、調理法、習慣など毎日が新鮮で一年間があっという間でした。フランスの農家さんに見学にいく機会も頂き、食材を大切にするという意識も高めることができたと思います。色々な考えはあるかとは思いますが、フランスの良いところ、日本の良いところを私なりに感じて、これから先の人生で表現していきます。

　料理以外にもとても勉強になったことがあります。自分の意見をはっきり伝えること、時間を大切にすること、家族を大切にすること、など、精神的なところでしょうか。もし、私に新しい家族ができたらフランス人のように暖かい家庭にしたいなと思います。

　最後に佐藤さんはじめ、フランスでお世話になったシェフ、友達に改めて感謝したいと思います。本当にありがとうございました。